走り応え十分のビーナスライン
長野県にはバイクで走るのに最適の道路がたくさんありますが、その中でも特に人気が高いのがビーナスラインです。
日本でも屈指のワインディングロードとして有名なビーナスラインは蓼科有料道路と霧ヶ峰有料道路を合わせた区間で、現在では無料で開放されています。
76kmにわたるビーナスラインは美しい光景が次々と現れることで知られており、ヘアピンコーナーが連続する区間などもあります。
景色を楽しみながら、バイクのスキルを上達させるにも絶好の道路だと言っていいでしょう。
ビーナスラインの中には霧ヶ峰自然保護センターなどの観光スポットもあり、霧ヶ峰の歴史や自然を学ぶこともできますし、ガイドウォークなどもあります。
ですからただ単に走り抜けるよりも、要所要所で停まってビーナスラインならではの見どころを楽しむのがおすすめです。
2番目に高い峠麦草峠
長野県は日本でも分水嶺がいちばん多い県ですが、標高の高い峠も多く、独特の景色を提供しています。
志賀草津道路の「渋峠（2,172m）」に次いで日本で2番目に標高の高い麦草峠（むぎくさとうげ）も長野県にあります。
麦草峠は茅野市と佐久穂町の中間に位置しており、標高は2,120mです。
麦草峠には日本でいちばん標高の高い湖「白駒の池」もあり、一見の価値があります。
麦草峠の頂上から佐久側に少しだけ下ると専用駐車場があるので、そこにバイクを停めれば10分ほどで白駒の池までたどり着くことができます。
ちなみにこの辺りは冬季は通行止めになりますので、春から秋にかけて訪れることをおすすめします。
青々とした苔なども一面に生えている神秘的な白駒の池周辺には、なんと485種類もの苔が生えており、圧巻です。
神秘的な景観は季節を変えて何度でも訪れてみたいものです。
湖周辺に広がる原生林は「緑の回廊八ヶ岳ー白駒池コメツガ植物群保護地域ー」と呼ばれており、日本三大原生林のひとつです。
タイムスリップした感覚を味わえる海野宿
バイクでツーリングする醍醐味のひとつは、日常生活とはまったくかけ離れた空間を訪れることができるということです。
都会の喧騒に疲れた時は「海野宿（うんのじゅく）」を訪れてみればタイムスリップした感覚を味わうことができます。
「海野宿」は江戸時代に、北国街道の宿場として栄えました。
現在でも100棟以上の歴史的な家が残っており、通りを散策すれば数百年前の生活が今にも蘇ってきそうな不思議な感じがします。
海野宿のメインストリートはバイクで走ることもできるようになっているので、気に入ったポイントでバイクを停めて写真を撮れば一生の思い出になることは間違いありません。