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バイクの保有者数、普通二輪が拡大

2022年のデータで普通二輪免許は増加

二輪自動車、いわゆるバイクの販売は近年好調です。
若者の間で流行していることに加えて、若いころに運転していて自分の時間ができたためバイクに戻ってくる「リターンライダー」も増えているようです。

2022年3月末の二輪車の保有台数は約1031万1千台となり、前年と比較して約0.2%増加しました。
反面、原付一種はその割合を減少させ、原付一種以外の区分の排気量の二輪車保有台数の割合が増加しています。
二輪車保有台数の合計も減少傾向にあり、原付一種の保有台数は年々減少傾向があります。
一方、51cc以上の原付一種でない二輪車の保有台数は浄化傾向があり、2018年を境目にこれまで50ccの保有台数のほうが多かったのが逆転しています。

東京や大阪など人口密集地域はおのずとバイクの保有者が増加しますが、バイク免許保有者に対する保有台数の割合を見ていくと、興味深いことが分かります。
それは、日本海側に立地する都道府県の多くで保有者割合が低くなっているということです。

これは冬の降雪が影響していると考えられます。
雪によって道路がふさがれ、冬の多くの期間がバイク走行不可になってしまうのです。
集計結果として、西日本のほうがバイク免許保有者数に対するバイクの保有台数の割合が高く、東日本のほうが低い傾向があるということです。

大型二輪は若干減少

警察庁の2022年の統計から、都道府県別の二輪運転免許保有者数が明らかとなりました。
原付免許・普通二輪免許・大型二輪免許の3区分で集計されており、すべての都道府県で普通二輪免許が増加していることが明らかとなりました。
年齢別でいえば、10代、20代の若い世代で普通二輪免許の取得が増えています。

若者の間で二輪車が流行しているといえますが、その背景には様々な要因が垣間見えます。
最近はバイクウェアも若者向けに洗練されたデザインのものが多く取り扱われており、若者にも身近な存在になっているのでしょう。
法律面の規制緩和も若者を多く呼び寄せており、普通二輪免許のうち、「小型限定普通免許」のAT車であれば最短2日で免許が取れるようになったのです。
教習所のアンケートなどでは、それをきっかけに免許取得を検討し、教習を受けるなかで中型に変更した、といった人も少なくないと聞きます。

二輪車ブームの背景にはSNSの影響も大きく、例えば一人の若者が二輪車の魅力をSNSを通して発信すれば、それがいろんな人の目に入る世の中になっています。
他のユーザーの年齢層も若い層が少なくないので、連鎖的に二輪車の魅力に取り込まれていくのです。
また、バイクに触れる機会を増やすために大学などに出向いて情報発信している組織もあります。
都内も最近では駐車場も増えており、バイクも相当走りやすくなったのではないでしょうか。