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高速道路走行の注意点

制動距離を意識する

バイクというのは自動車とは違い、全身が直接外気に触れる状態で走行しています。
ですから風や雨、その日の気温などの大きく影響を受けるものです。

特に高速道路を走行する際にはそれらの要素がより強く身体に感じられますから、十分な準備をして走行に臨むことが大切です。
高速道路というのは一般道路を走行するのとまったく違う状況です。

たとえば制動距離ひとつとっても高速道路では一般道路の4倍になります。
というのも、高速道路におけるバイクの法定速度は乗用車と同じ100km/hです。
100km/hといえば一般道路の2倍ですが、速度が倍になると制動距離は4倍になってしまいます。

ですから、一般道路を走っている時よりも車間距離には注意しなければならないわけです。
高速道路を走っていてブレーキをかける際にはちょっとしたコツがあります。

車体はまっすぐにしておき、ヒザで燃料タンクをしっかりと挟み込み、下半身に意識を集中させて前後のブレーキを同時にかけると上手くいきます。
下半身がしっかりしていると身体が前のめりになりません。

横風には十分注意する

高速道路で最も注意したいもののひとつが「風」です。
高速道路というのは横風が発生しやすい場所で、特に橋の上やトンネルの出入り口でその傾向が強くなっています。

横風が危険なのは、横風が発生する時点で風の強さと向きが変わるからです。
強さと向きの変わった風のことは「吹き流し」と呼ばれていますが、こういった時点ではスピードを落として走行することが肝心です。

スピードを落とさずに走ってしまうと、横風に煽られて転んでしまうことがあるからです。
そればかりではなく、近くにトラックがあると車体が吸い寄せられてしまうこともあります。

こんな時はハンドルを押え込もうとせずに下半身に力を入れ、ニーグリップで対処するようにしたいものです。

定期的に休憩をとる

バイク走行で最も危険なのは「疲れ」です。
身体が疲れていると横風などの危険なシチュエーションで身体に力が入らず、バイクを十分にコントロールすることができません。

身体の疲れは精神的な疲労にもつながり、判断能力が鈍ってしまいますので、とにかく休憩をしっかりと取るようにしなければなりません。
「疲れてないからもう少しだいじょうぶ」と思うのは危険です。

高速道路では50kmおきにサービスエリアが設置されていますので、それに合わせて計画的に休憩を取るようにしたいものです。
バイクから降りて伸びをしたり、温かいものを飲んだりするだけでも身体の疲労度が全然違ってきます。

ドリンクホルダーを持参して休憩するのもいいアイディアですし、スマホで友人とメッセージを交わせば気分転換にもなります。