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知っておきたいバイク盗難の実情

バイクの盗難台数はどのくらい?

大事にしているバイクが盗まれてしまったら、とても嫌な気持ちになるでしょう。
犯人を憎んでしまうのも、人間の気持として仕方のないことです。
こういったバイクの盗難は悲しいことになかなか、なくならないという実情があり関係者を悩ませています。

では、バイクの盗難台数というとどのくらいになるものでしょうか。
平成25年の調べですが、参考になさってください。

平成25年のオートバイの販売数が56万3309台、そのうち盗難件数というと51,588件で検挙件数は5,618件です。
何と、盗難件数の一割ほどしか検挙されていないということになります。
とはいいましても、年々ライダーの防犯意識は高まっていますので、盗難件数は減少傾向のようです。

しかし、悲しいことにバイク盗難の犯人は10代の若者が多いようです。
その背景にはどのようなものがあるのでしょうか。
何と、つかまった窃盗犯4000人のうちの90%が10代です。

こうした若者は若気の至りで盗んでしまう場合もありますが、不良少年のボスに命令されて盗んでしまう事もあります。
また、チンピラ系の大人が様々な機械を装備して盗む場合、プロの窃盗団がプロの手口で盗むということもあるでしょう。

盗難車の返還率について

盗難車の返還率というと、どのくらいでしょうか。
こちらに一例がありますので、見てみましょう。
盗難件数が51,588件のうち検挙件数で5,618件、検挙された件数の中でバイクが被害者である持ち主に返還されるという被害回復率の数字はなかなかシビアで43.3%です。
盗難された51,588台のなかで、約2,400台のみが返還されているということになるのですが、これはなかなか少ないと見て良いかもしれません。

因みに被害回復率43%は日本全国の平均です。
どちらかというと、関東や関西の方が平均を下回り、36~37%、東北や北海道は50%と全国平均を上回っています。
この数字からいえるのは、都会の方がプロの窃盗団が多いということでしょう。
このようなプロは窃盗の技術があると同時に、逃げるのもうまいので検挙しにくいようです。

盗難されやすい地域はどのあたりか

それでは、盗難されやすい地域ってあるものでしょうか。
1年間の統計によりますと、1位は大阪府6511台、2位福岡県5267台、3位神奈川県4271台、4位兵庫県3479台で13位は沖縄県の811です。
盗難場所は駐車場や路上などの家の外が多いのが実情でしょう。

このことから言えるのは、ちょっとそこに行くだけだからここにとめておいても大丈夫ということはないということです。
ワイヤーロック、ディスクロックなどのロックを必ずかけるようにしましょう。
ロックはなるべく頑丈なものを使用して、盗まれないように注意した方が良いです。
盗まれてしまったら大事なバイクが手元に戻らないと思って厳重に気を付け、盗難防止に努めて下さい。